今回の撮影地のひとつ、尖山の登り口まで車で向かった。その道中、車窓から見えた立山連峰の堂々とした姿に目が釘付けになる。富山の街の背景として溶け込む立山連峰、それがこの土地の日常の風景なのだと。車に流れ込んでくる心地良い風を浴びながら、自然と心奪われていた。山だけではなく、富山湾からの海の恵みも魅力的。昼食で訪れた回転寿司「すし玉」。回転寿司とはいえど、その味は格別なもの。夜は、路地裏にひっそりと店を構える「Wine Bar alpes」へ足を運んでみる。重厚感のあるヴィンテージの中で、レコードからはダンスミュージックが流れる。その空間で飲む、店主おすすめのナチュラルワインが身体にじんわりと染み渡る。そして雨晴海岸から見た立山連峰の夕景を思い出し、またこの土地に来るのだろうと思った。
写真: 中矢昌行
文章: メディアサーフコミュニケーションズ株式会社